Food History: Printed and Manuscript Recipe Books, 1669-1990
アメリカ・デラウェア州のウィンタートーア博物館・庭園・図書館の所蔵資料より、料理・家事関係の書籍360冊以上を収録。18世紀フランスの宮廷料理長の料理手引から19世紀アメリカやイギリスの家庭料理マニュアル、レシピ集、家政婦向けアドバイス集、20世紀の技術革新の時代のレシピ集や大統領シェフの料理術まで、300年間の欧米食文化の歴史を概観します。加えて、主として米国の女性による手書のレシピ本も収録されています。食材、料理法、レシピを記載したこれらの本は無名の女性による食文化の記録として貴重なものです。
本コレクションでは、OCRによる活字文献の全文検索はもちろん、手書き文字認識(Handwritten Text Recognition, HTR)による手書き文書の全文検索機能も実装しています。
収録点数で見ると米国で刊行されたものが最も多く、英国で刊行されたものが続きます。数は少ないながら、フランスとドイツで刊行されたものも含まれています。米国の料理書は地方の料理を扱ったものも多く、米国の地方の食文化に関する資料としても興味深いものです。
《収録タイトルの例》
- チャールズ・カーター『申し分なく重宝な料理人、あるいは料理の技と秘伝のすべて』(1730)
- フランソワ・マシアロ『コンフィチュール、リキュール、果物の新手引書』(1732)
- ハリソン・サラ『家政婦のポケットブックと完全なる家庭料理人』(1733)
- ヴァンサン・ド・シャペル『現代の料理人:王侯、外国大使、貴族、高位聖職者の食卓で歓待する方法』(全3巻)(1736)
- イライザ・スミス『完全なる主婦、あるいは熟練の淑女のための手引:700種以上の評判のレシピ集』(1737)
- 『淑女のための手引:料理全般に亘る最高最新の3,000種以上のレシピ集』(全2巻)(1751)
- サラ・フィリプス『淑女の召使:優雅と質実の原理に関する完全料理術体系』(1758)
- ハナ・グラッセ『早わかり料理術』(1760)
- エリザベス・モクソン『450種のレシピと料理全般に亘る指南に見る英国流主婦の仕事』(1775)
- メアリー・コール『貴婦人のための完全なる手引書、あるいはあらゆる分野の料理術』(1791)
- ジョン・ファーリー『ロンドン料理術』(1792)
- ウィリアム・オーガスタス・ヘンダーソン『家政婦の指南役、あるいは万能の家庭料理人』(1796?)
- R・ハウス『優雅と質実を備えた家庭料理術』(1800)
- シャーロット・メイソン『食卓を整え、おもてなしする淑女のための指南』(1801)
- フランシス・コリングウッド『万能の料理人、都市と地方の家政婦』(1801)
- スザンナ・カーター『倹しい主婦、あるいは申し分のない女性料理人』(1802)
- 『新アメリカ流料理術、あるいは女性のための手引書』(1805)
- アレクサンダー・ハンター『現代料理術医学解題』(1806)
- ダンカン・マクドナルド『新ロンドン家庭料理人』(1808)
- ルーシー・エマーソン『ニューイングランド流料理術』(1808)
- マリア・イライザ・ケテルビー・ランデル『新家庭料理術』(1814)
- アントワーヌ・ボーヴィリエ『料理人の技』(全2巻)(1814)
- ジョン・シンプソン『最新流儀に基づく完全料理術』(1816)
- エリザベス・ラファルド『経験豊富なイギリスの家政婦』(1818)
- 『料理人と家政婦のための完全万能辞書』(1822)
- アメリア・シモンズ『アメリカ流料理術』(1822)
- ウィリアム・キッチナー『料理人の蘊蓄』(1822)
- メアリー・ランドルフ『ヴァージニアの主婦、あるいは几帳面な料理人』(1825)
- エスター・コプリー『質素、快適、優美の原則に関する料理人のための完全ガイド』(1825)
- イライザ・レスリー『ペイストリー、ケーキ、砂糖菓子のためのレシピ集75選』(1828)
- ルイ・ウスターシュ・ユード『フランス流料理人』(英訳)(1828)
- マーガレット・ドッズ『料理人と主婦のための手引書:現代実用料理家政術』(1829)
- リチャード・ドルビー『料理人用辞書、家政婦用便覧』(1830)
- イライザ・レスリー『フランス流家庭料理術』(1836)
- マリー・アントナン・カレーム『フランス流料理術:『フランスの料理術』『宮廷パティシエ』『パリの料理人』を含む』(英訳)(1836)
- G・ミルスウッド『新レシピ本:評判著しいレシピ集』(1840)
- ジョージ・ジラルディ『家政便覧、あるいは家政婦の手引書:オリジナルレシピ集』(1841)
- レティス・ブライアン『ケンタッキーの主婦』(1841)
- A・L・ウェブスター『腕を上げた主婦、あるいはレシピ集』(1844)
- エスター・アレン・ホーランド『アメリカ流やりくり上手の家政婦と家庭レシピ本』(1845)
- J・H・プレスコット『有用レシピ集、あるいは富の神秘』(1845)
- エリザベス・リー『家庭料理術、有用レシピ集、若い家政婦への助言』(1846)
- J・M・サンダーソン『完全なる料理人:実用明解料理家政指針』(全2巻)(1846)
- L・G・アベル『熟練の主婦の本、あるいは家庭の料理、味覚、慰安、倹約のための完全ガイド』(1846)
- キャサリン・エスター・ビーチャー『ミス・ビーチャーの家庭レシピ本』(1848)
- J・M・サンダーソン『料理人と菓子職人』(全2巻)(1849)
- アレクシス・ソワイエ『毎日の食事の準備、並びに乳幼児と病人のためのレシピ集1,000選』(1849)
- エリザベス・H・パットナム『パットナム夫人のレシピ本と若い家政婦の助っ人』(1850)
- メアリー・フッカー・コーネリアス『若い家政婦の友、あるいは家庭の倹約と慰安のためのガイド』(1850)
- サラ・ジョセファ・ヘイル『淑女のための新料理術』(1852)
- チャールズ・エルミー・フランカテリ『現代の料理人;あらゆる部門の料理術実用ガイド』(1855)
- ハナ・ウィディフィールド『ウィディフィールドの新料理本、あるいは主婦のための実用レシピ集』(1856)
- エリザベス・M・ホール『実用アメリカ流料理術と家政』(1856)
- ウィリアム・オーガスタス・ヘンダーソン『現代家庭料理術と有用レシピ本』(1857)
- イライザ・アクトン『あらゆる部門の現代料理術』(1860)
- S・G・ナイト『美味しい話:お金をかけずに美味しい料理を用意する方法』(1864)
- メアリー・ジューリー『ワーンの模範的料理術と家政術』(1868)
- T・J・クローウェン『アメリカ流料理術』(1870)
- ユルバン・デュボワ『芸術的な料理術』(1870)
- マリオン・ハーランド『家庭の常識:実用家政術手引書』(1871)
- S・D・ファラー『家政婦:健康と美を保ち、病気を治癒するためのレシピ集』(1872)
- ジュール・グフェ『料理の書』(1874)
- サラ・T・ポール『経験に基づく料理術:毎日の食事を用意する家政婦のための実用ガイド』(1875)
- マリオン・ハーランド『朝食、昼食、お茶』(1875)
- ヘンリー・サウスゲイト『家計と支出に関して主婦が知りたいこと』(1875)
- ジュリエット・コーソン『毎日お金をかけずに料理を作るための実用マニュアル』(1877)
- B・C・ハワード『メリーランドの台所で50年』(1877)
- マリオン・カベル・タイリー『古きヴァージニアの家政術』(1879)
- メアリー・フット・ヘンダーソン『実用料理ともてなし術』(1879)
- ジェーン・アスター『ニューヨークの料理の書』(1880)
- イザベラ・メアリー・ビートン『家事の書』(1880)
- メアリー・ジューリー『評判のレシピから作られた美味しい料理』(1881)
- エリザベス・ハモンド『現代家庭料理法と有用レシピ本』(?)
- キャサリン・オーウェン『文化と料理』(1881)
- スーザン・アンナ・ブラウン『ギルピン夫人の節約術:残り物利用法200選』(1883)
- ラフカディオ・ハーン『クレオール料理術:レシピ集』(1885)
- ジュリエット・コーソン『ミス・コーソンの実用アメリカ流料理術と家事法』(1885)
- S・T・ローラー『ローラー夫人のフィラデルフィア料理本』(1886)
- サラ・A・グライアー『料理に関する若干の助言』(1887)
- マリア・パルロア『ミス・パルロアの新しい料理本とマーケティングガイド』(1887)
- ジュリエット・コーソン『家族が1年に500ドルで生活する方法:経験の浅い若い主婦のための日々の教え』(1888)
- マリア・パルロア『家事と料理の第一の指針』(1888)
- M・B・ボソン『ミーナおばさんのレシピ本』(1888)
- メアリー・ジョンソン・リンカーン『リンカーン夫人のボストン料理本』(1888)
- アレッサンドロ・フィリピーニ『食卓:食材を買い出し、料理し、もてなす方法』(1889)
- マリオン・ハーランド『マリオン・ハーランドの定評あるレシピ集』(1880s)
- マリオン・ハーランド『家庭:主婦のための完全ガイド』(1889)
- エドナ・ウィザースプーン『模範料理本』(1890)
- ブリス夫人『実用料理本』(1890)
- クリスティン・ターヒューン・へリック『少ない実入りで気前良い生活』(1890)
- メアリー・ヒンマン・エーベル『健康的でお金をかけない実用料理法』(1890)
- J・サラ・カッター『美味しい料理:良き生の実用ガイド』(1891)
- マリオン・ハーランド『コテージのキッチン:手頃で実用的なレシピ集』(1892)
- ヘレン・キャンベル『外国のキッチンにて:イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、北欧のレシピ集付』(1893)
- マリア・パルロア『ミス・パルロアの若い家政婦』(1894)
- エリザベス・ウィンストン・ロッサー『家政婦と母親用手引』(1895)
- エンマ・パイク・ユーイング『料理術:家庭と学校用手引』(1896)
- サラ・タイソン・ローラー『晩餐、午餐、披露宴の新しいサラダ』(1897)
- サラ・タイソン・ローラー『良き料理法』(1898)
- セオドア・フランシス・ギャレット(編)『実用料理術百科事典:料理術とテーブルサービス完全辞書』(全8巻)(1898)
- モード・C・クック『20世紀の料理の書』(?)
- サラ・タイソン・ローラー『ローラー夫人の新料理本:家政術マニュアル』(1902)
- 『大統領の料理本』(1902)
- チャールズ・ランホーファー『エピキュリアン:料理術の分析的・実用的研究』(1903)
- クリスティン・ターヒューン・へリック、マリオン・ハーランド(編)『現代料理術家庭用レシピ叢書』(全4巻)(1904)
- サラ・T・ポール『お金をかけない料理の書』(1905)
- ネリー・デュリング・ガンス『料理人のための本:家政婦ならだれでも知っているが忘れがちなレシピ等々』(1905)
- サラ・タイソン・ローラー『家庭料理』(1905)
- ルイス・マッケンスターム『ルイスのサラダとチェーフィングディッシュ』(1906)
- ジャックリン・ハリソン・スミス『北部と南部のキッチンで100年ほど前に使われた著名な古きレシピ集』(1906)
- クリスティン・ターヒューン・へリック『料理学校』(1907)
- マリア・ウィレット・ハワード『ローニーの料理本』(1907)
- アニー・R・グレゴリー『女性のお気に入りの料理本』(1907)
- アリス・L・ジェイムズ『二つの要求を満たす:小さな家庭の快適さと質素倹約』(1908)
- ローラ・ダベンポート『新婦の料理本』(1908)
- レベッカ・ギボンズ・タトナル・ブッシュ『何をどのようにして:毎日の生活のための実用料理本』(1910)
- マリオン・ハリス・ニール『クリスコ物語:評判のレシピ集250選』(1913)
- メアリー・ルイーズ・ホイト・バロル『世界料理周遊:海軍士官夫人の料理拾遺集』(1913)
- サラ・タイソン・ローラー『ローラー夫人のフィラデルフィア料理本』(1914)
- ファニー・メリット・ファーマー『新しい料理本:レシピ集860選』(1915)
- ルイーズ・ベネット・ウィーバー『ベッティーナの最高のレシピで夫を喜ばせる1,000の方法』(1917)
- ジェイン・プリンス『若き家政婦への手紙』(1917)
- リリー・ハックスワース・ウォレス『ラムフォード完全料理本』(1918)
- ジャネット・マッケンジー・ヒル『毎日のレシピ』(1919)
- マリオン・ハリス・ニール『現代料理マニュアル』(1921)
- マリア・マティルダ・エリクソン・ハモンド『エリクソン・ハモンド夫人のサラダ前菜料理本』(1924)
- イザベラ・メアリー・ビートン『ビートン夫人のオードブル・セイボリーレシピ350選』(1925)
- イザベラ・メアリー・ビートン『ビートン夫人の料理法』(?)
- アリス・フット・マクドゥーガル『コーヒーとワッフル』(1926)
- ファニー・メリット・ファーマー『ボストン料理学校料理本』(1927)
- バーナー・マクファーデン『身体文化料理本』(1929)
- S・ブランチ・レット『チャールストン料理の200年』(1930)
- マリア・イライザ・ケテルビー・ランデル『アメリカ家庭料理術』(1930)
- シーラ・ヒベン『全米料理本:キッチンアメリカーナ』(1932)
- エルシー・ド・ウォルフ『エルシー・ド・ウォルフの失敗しない食事のためのレシピ集』(1934)
- ジューン・エヴァンズ・プラット『ジューン・プラットのパーティ料理本』(1936)
- ケイ・モロー『ニューイングランド古き良きレシピ集』(1936)
- イルマ・フォン・スタークロフ・ロンバウアー『効率料理法:缶詰・パッケージ・冷凍食品レシピ集と生鮮食料品レシピ集』(1942)
- ルース・エレン・チャーチ『メアリー・ミードのミキサー用魔法のレシピ集』(1952)
- ルネ・ヴェルドン『ホワイトハウスのシェフの料理本』(1967)
- リダ・シーリー『シーリー夫人の料理本』(1984)
- ジェイン・ウォーレン『新婚家庭の料理本』(1990?)
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